常秋九十九折

主に恋愛ゲームのプレイ感想

黄昏のシンセミア 感想

ツイッターでfusetterを使って投稿していた「黄昏のシンセミアportable」の感想メモです。

シンセミアはテキストのノリもそんなに自分には合わず、大好きだ!というキャラもいなかったのですが、世界観、設定、ストーリー、主題歌どれもハイクオリティでそのクオリティに引きずり倒されたような作品でした。

あっぷりけカムバック…

 

感想は以下クリアした時系列順にメモしてあります。

致命的なネタバレは出来るだけ避けていますが隠しきれないものもあるので読むのはクリア済み推奨。結構長いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黄昏のシンセミア感想メモ

1月9日

4日からプレイ開始して翔子ルートクリア……ノーマルエンドはノーマルだしな、と思っていたらトゥルーもそうきたかーーーなるほどそういう感じのゲームかーーーーこの容赦のなさ嫌いじゃない。

トゥルーエンド前で主人公が自分の命をかけて翔子ちゃんに力の使い方を教えようとする場面があったけど、それだと新たな呪いの上塗りにしかならないしあの終わり方で良いんだと思う。

この2人「夏のファンタジア」の歌詞そのままみたいなカップルだったな。恋をしない方が幸せだったと言うか。でもどちらのエンドもハッピーエンドではないんだけど「この流れならこうなるよね」と思えて納得できる内容だったのでモヤモヤしたりはない。シナリオライターさんの力かな。

一箇所翔子ちゃんの立ち絵が私服のはずの場面で制服になっているバグあり。

1月10日

沙智子ルートクリア。この子いい子だな……サブヒロインのルートには真相が絡まないとPC版の公式サイトで見たので、正直捨てルートなのかなと思っていたけどちゃんと良いルートで嬉しい誤算。本編の補完をちゃんとしていて、こういう所からもちゃんと作られた作品なんだなと伝わってきて嬉しい。

翔子ルートでも思ったけど、この主人公相手がかなり年下だろうが誠実に対応する所は好感持てるんだけど若干(ロリコンめ……)と思わないこともない。民俗学特化型ロリコン主人公はニッチすぎる……

孝介、思考とかは男前主人公の分類かなとは感じるけど格好良いかと言われるとそこまでではない不思議な主人公。

美里ルートクリア。先にクリアした子たちと違い大人な攻略対象なので主人公が思考を先導して、と言うより2人で進めていく恋愛だった。このルートでも付き合った直後から結婚を見据える主人公の恋愛姿勢は変わらなくて誠実と言えば誠実。言い換えると重い在り方はブレなくて安心なんだけど、二次元純愛過ぎるかなーーーーいやでもギャルゲーはファンタジーなのでまぁ。

1月14日

さくやルートクリア。

さくやエンド2からシンセミアに続いていてるのかな…このルートで謎が明かされなかったのはその布石だと思いたい。

この2人も、というかこの2人こそ「夏のファンタジア」の歌詞そのままだなぁ…でも無垢なままではいられないのよ。 二次元でも近親の恋愛は認められない派だけどこの2人は「仕方ないかな」と思う2人だった。

バッドエンドはこういう即死バッド的なのもっと頂戴!な感じだしノーマルエンドは平穏だしさくやエンドはメリバだった。やっぱりさくやエンド2が一番しっくりくるかなぁ。そして主人公のスケベ言動が目立つルートだった…マジで妹にしかセクハラしない男皆神孝介。

1月24日

銀子ルートクリア。バッドエンド2はコレコレ!って感じでニコニコしてしまった。

しかしこの作品民俗学と田舎の解像度が高い。ライターさん田舎出身なのかな。 銀子バッドエンドは銀子さんの真相に迫りきれなかったが故のバッドかな。

銀子トゥルーエンド途中でごんたが山童になるところ容赦無くて良い…翔子ちゃんに絶対明かせない真実を抱えて生きてくんだなーそうやって人は大人になっていくんだ感。

銀子トゥルーエンドルートではその後の展開に続くし。 トゥルーエンドルートでは銀子さん周辺の謎がかなり明らかになったし、銀子さんがお姉さんキャラかと思わせて無垢キャラだったりしたけど主人公は戦えず銀子さんの帰りを待つのみなのでバトル描写無いのは残念の様な仕方ないような。

ミズチは倒せたと解釈して良さそうだけどどう倒したのかとても気になる。

ラストの家族3人のCGは幸せそうだけど、いつかは銀子さんが独りになってしまうんじゃないかと思ってしまって素直に喜びきれないものがあったかな…この切なさも和伝奇ものの醍醐味だよなぁ。

1月25日

朱音ルートクリア。人気投票上位だったのでどんな話なのかなと思ったらなるほどなぁ。清楚純朴で情が深い上にあのビジュアルでは人気も出るなという感じ。めちゃめちゃ初心な恋愛してたな…しかしシナリオ他のサブヒロインと比べても短かったような。 そして何故主人公が民俗学サークルに入ったのかの説明がやっと見られて納得。

1月28日

いろはルートクリア。今までのルートで親友キャラポジだったいろはとどんな恋愛になるのか想像つかなかったけど、いろはの抱えている物が予想外に重くて孝介支えてやってくれ…となった。しかし田舎の人間関係の重さがリアルでプレイしていて気が滅入る場面も多いルートだったな…

そして銀子さんルートの後にやることで銀子さんの言動が分かりやすくなるなぁ。

さくやに孝介が「お兄ちゃん」と呼ばれる場面があってニコニコしてしまったな。「兄さん」呼びキャラの「お兄ちゃん」呼び新鮮でとても良い。

いろはノーマルエンドはまぁそうなるわな、という順当妥当な着地点だけど不完全燃焼感はとても強かった。まさか人型のやつが出るとは… いろはトゥルーエンドはまさか人間関係の重さがここでかかってくるとは…それも人間関係の重さだけど血縁の生死は重の中の激重だぞ。いい感じの終わり方だったけど、いろはは手帳の存在を知ったら全部読ませろと言わない?大丈夫?となった。

1月29日

フラグメント「???」を2つ残して読み終わり!各ルートの補完程度かな、と思っていたらまさか天女のことがここまで深く語られて色んな謎が解けるとは…翔子ちゃんと赤い石の謎が明らかになる場面からの天女の「帰りたい」という願いには胸に迫るものがあった…「夏のファンタジア」が各ヒロインとのルートに当てはまるだけでなく物語の始まり自体がそうだったのは作りが上手いとしか言えない。 「皆神」にもちゃんと理由があったのは嬉しかったなぁそういう隙のなさ好き。

そして2度目のさくやエンド2からのセカンドオープニングムービーにはテンション上がった…!セカンドオープニングムービーがあるゲーム大好き!!!!!!!!!! タイトルロゴ入りのアイキャッチが入るのもグランドルート入ったんだなという感じがしてテンション上がる。

1月30日

シンセミアルートクリア!!!!!フラグメントもうまったぞ!!!!!!

銀子さんからの電話の後の危機的な場面でのごんた登場泣いた……ごんた無事大人になってて嬉しいけど無理しないでくれ…もう山童になった姿は見たくないんだ… シンセミアルート、ちょうど良い長さで怒涛の展開ながら孝介を好きなさくやの気持ちは天女のものだった…!?と揺さぶりをかけることでそれを乗り越えた2人の絆の強さがうかがえるとこまで盛り込んでいてもう満足です…羽衣を天に返す孝介格好良かったな! 近親カップルは祝福できない派だったけどこの2人は祝福したくなってしまう。

いろはが少し影が薄いかと思ったけど最後の神楽の場面とても良くてメインヒロイン4人全員MVPだった。

和伝奇に見せかけたSFなのは好みが分かれる所かなと思うけど、謎をきちんと回収した所はとても好感が持てるし、派手すぎず作品に合ったキャラクターデザインに場を盛り上げる音楽と完成度の高さはプレイ前から聞いていたものの納得の出来だった。 あっぷりけさん復活しないかな…良いものをプレイさせてもらってありがとうございました。