【タイトル】LOOPERS(Switch版)
【発売日 】2022年6月2日
【メーカー】プロトタイプ
【シナリオ】竜騎士07
【イラスト】望月けい
【個人的評価】68/100点
【総プレイ時間】約2.5時間
【攻略おすすめ順】選択肢無しです
key作品をほとんどプレイしたことがないので、ロープラ短時間作品ということもありkey入門作として購入しました。
まずネタバレなし感想です。
流石のkeyと安定のプロトタイプなのでグラフィック、UI、音楽、演出、システムは全く不安なしです。安心感の凄まじさがすごい。
ボーカル曲が3曲もあるのと、序盤に2回もムービーが入るのもメーカーのやる気と資金力を感じました。映像もオシャレ。
グラフィック担当に原画の望月けいさんも参加されているので、塗りのクオリティにばらつきがあるということも無かったです。
これだけ各要素に安定感があると個々人によって評価が分かれる点はシナリオとシナリオの長さだけになるのではないでしょうか。
シナリオの内容はわりと熱血系。そしてハッピーエンドです。
短いながらもストーリーはちゃんとまとまっていて伏線も回収されます。
シナリオの長さは、自分のテキスト一括表示、ボイスはほとんど聞かないプレイスタイルだとかなり短いと感じました。
ボイスをちゃんと聞けば8時間ほどらしい(参考までに)
この作品に興味があってPCを持っているのなら約1000円安いPCのDL版を買うのがおすすめかも。
CS版の追加要素は多言語対応だけで内容に変化は無いようですし……ですが自分のプレイスタイルに合ったプラットフォームのものを選ぶのが一番大事かなと思います。
ここからネタバレあり感想。ネガティブ要素ありです。
冒頭ホラーっぽい唐突な流れがあったのでちょっとそこでストレスは感じてしまいました。竜騎士07さん作品も初めてだったのでテキストに慣れるまで少し時間がかかり、最初のうちは(早く内容進んでくれ…)と辛いものはありました。
シナリオが短いのでサブキャラの印象が弱くなりがちだったりはしましたが、展開が早いとはあまり感じませんでした。
ラストはほぼメインの2人の話なので内容の積み重ね(共通ルート的な部分)もこの程度で丁度いいかなという感じ。
あまりサブキャラ掘り下げても仕方ない&でもこの作品にはわちゃわちゃ感が必要、となるとベストな作りになっているのではないでしょうか。
手軽に感動的なノベルゲーがしたい方にはおすすめできますが、物語の積み重ねから来るラストのカタルシスが好きな方にはおすすめしかねる小品。
個人的にはシナリオが予想外に短かったことと、登場人物の感情の発露がとにかく大きい(何かと叫びがち)ことが合わず残念ながら好きにはなりきれませんでした。
でも感動的なシーンもあり、各種のクオリティは安定して高いので刺さる人にはきちんと刺さるポテンシャルの高い作品だと思います。
ただただ自分に刺さらなかったことが残念。
何だかんだ描きましたが「LUNARiA」と「終のステラ」も買う予定です。