常秋九十九折

主に恋愛ゲームのプレイ感想

9-nine- 感想

【タイトル】9-nine-(Switch版)
【発売日 】2022年6月23日
【メーカー】ぱれっと
【シナリオ】かずきふみ
【原 画 】和泉つばす

 

【個人的評価】72/100点
【総プレイ時間】約21時間
【攻略おすすめ順】なし

 

最初にネタバレなし感想です。

 

評価が高いことだけを知ったあと、体験版の冒頭をプレイし「あっこれちゃんと作られてるやつだ、買った方がいい」と感じてすぐプレイをやめてソフトを購入しました。

なのでほとんど何も知らずにプレイ開始した作品でした。しかしそれが功を奏したと言うか、何も知らず特に過度な期待をせずプレイした結果、最大限に今作を楽しめたのではないかな、と思います。

分類はキャラゲーになると思いますが、それだけあってヒロインはみんなギャップのある魅力に溢れていました。男性陣はもうちょっと掘り下げが欲しかったな……でもどのキャラクターにも厚みがあり嫌いな人物はいません。

シナリオはあくまで「キャラゲー」なので、既に世にある有名シナリオゲーと比べると見劣りしてしまいますが、ラノベテイストでライトに楽しめる内容でした。ただエピソード4には一部暗く辛い内容もあるのでメンタル弱っている時には注意が必要かも。

エピソード1、2は内容の進みがゆっくりですが、エピソード3から一気にストーリーが動きます。エピソード4は更に予想外に動きますし、個人的に「やられた!」と叫びそうになるギミックもあって製作陣の意気込みを感じました。新章は文句なしの大団円。

ムービーのクオリティがどれも高く、流れるとつい見入ってしまうのですが、ムービーはしっかり見ておくと良いこと(?)があります。

気になっているならプレイして損はない作品だと思います。キャラクターの外見だけで魅力を感じている方がいたら、内面を知ることで更に好きになれるはずです。

ギャルゲー初心者におすすめ。初心者こそ、かも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから少しネタバレあり感想です。

 

ある人物の掘り下げがもっと欲しかったなー!

ある人物のモノローグなどあって心中を知ることができれば、よりキャラクターの説得力が出る気がしてそこは残念です。新章で追加で語られましたが、足りない……もっとほしい……

でもコンプ後開くキャストインタビューを聞くと欲しかった部分が補完される気がします。ありがとう声優さん。

 

ヒロイン含め陰キャがあまりにも多くて笑ってしまいました。オタクもガチめなオタクばっかりだし、ギャルゲーで初めてシチュエーションCD聞いてるヒロインに遭遇しました。BLもいけるらしいので、どんな系統が好きなのかめっちゃ知りたい。

 

「ナイン」のギミック楽しかったですよね!(ナチュラルに同意を求めていく)

あまり多用できないギミックな分、こういうものがあるゲームは出会えると嬉しいしワクワクします。

 

そして与一と蓮夜、目と髪の色が逆になっている上に、名前が深い沢高い峰で対比になっているの業が深いですね!(???)

先輩じゃないけどはかどってしまいそうになります。

今作男性陣、翔は少し分かりにくいですが髪色の色相緑っぽいですし、揃っているのが地味に嬉しいです。アイドルコンテンツみたいだな。

 

ヒロインだと春風が1番好きになりました。前半で敵的なポジションだった所からどう巻き返すのかと思ったら、大っ変愉快な性格で一気に好きに。この好きは止められない。

ヒロイン以外だと与一と蓮夜が好きです。この2人は2人で1セットなので分割できない。

 

なんだかんだしっかり楽しめた作品で、久しぶりにエンタメエンタメしたストーリーに触れて爽快感がありました。楽しかった。

ビルシャナ戦姫FD 感想

【タイトル】ビルシャナ戦姫 ~一樹の風~
【発売日 】2022年3月31日
【メーカー】オトメイト
【シナリオ】伊東愛 他2名
【メインキャラクター原案】羽田浩二

 

【個人的評価】80/100点
【総プレイ時間】約14時間
【攻略おすすめ順】なし(詳細後述)

 

前作「ビルシャナ戦姫 ~源平飛花夢想~」がかなり面白かったので、それをクリアした勢いでFDも購入しました。

 

機能面は、前作で遅くなっていた戦闘シーンや回想シーンでの動作が改善されていたのがストーリーへの没入感をさえぎらず地味に快適でした。
スキップも速くなっていた気がします。ジャンプ機能は使わなかったので改善したかは不明。

 

攻略おすすめ順ですが「切ない物語よりかは甘くゲームを締めたい」という人は正規ルートの後に後日談を回した方がいい、くらいしかありません。正規ルートも好きな順番で攻略した方がいいと思います。

しかしそれでも敢えておすすめ攻略順を決めるなら、私見入りまくりですが
佐々木高綱佐藤継信or佐藤忠信平重衡
かなと個人的には感じました。

 

以下各ルート感想。

※致命的なネタバレは避けていますが完全にしていないわけではないのでご注意下さい。

 

 

 

 


後日談の感想は個別には語りませんが、前作のノリでプレイすると「甘ッッッ!?」となるのは確実でした。カレースプーンで砂糖モリモリ食べてる感じ(?)
キャラクターによって段階を踏んで義経との関係を深めていくタイプや、最初からフルスロットルでやることやってくタイプと分かれていましたが(フルスロットルタイプ多め)幸せそうな義経との姿を見られて、涙ながらに「良かったねぇ……」という気持ちでいっぱいでした。義経が大切な相手と平穏を得られてしみじみ嬉しい。
でもだいたいどのルートも男性陣めっちゃ元気っすね……という場面多くてちょっと苦笑いしてしまった。もっと義経を大事にしてやって欲しい。主に体を。

 

正規ルート、1周目は佐藤忠信
本編で出てきたシナリオがダイジェストで出るのありがたい。攻略がシンプルなのも気楽にできて良いですね。
本編では出てこなかった史実エピソードを拾っているのも嬉しかったです。
忠信が本編の攻略対象に無かったタイプで新鮮でした。まっすぐな嘘のつけなさは見ていて気持ちいいし微笑ましい。
しかし明るい忠信のキャラクターに反して結構ハードな内容のルートなので、悲恋エンドは人によってはそこそこダメージ受けそうです。甘かった後日談の後にプレイするとなおさら。平家の兄弟は相変わらずでそこは安定感ありました。

 

正規ルート、2周目は佐々木高綱
忠信同様今作攻略対象では新鮮なキャラクターでした。共に頼朝に厚い忠誠心を抱いているもの同士なのもあって、義経が高綱に抱く気持ちも理解しやすい。
このルートでも、本編では出てこなかったまた別の史実エピソードを拾っていました。
途中で(大丈夫かこれ…?)とあるキャラクターのメンタルがかなり不安になる場面があったので、正直なところハッピーエンドより悲恋エンドになる流れの方が自然に感じました。義経の気持ちを思うとこちらまで辛い。
その分ハッピーエンドの開放感はありましたが、途中であの人本当にしんどかったろうな、と思うと少しモヤモヤしてしまいました。そこが気にならなければ普通に幸せなストーリーだったかなと思います。

 

正規ルート、3周目は佐藤継信
ちょっとした部分なのですが、高綱ルートである部分を活かすためには継信の攻略は高綱の後が良さそう。
2人の関係の進展にやきもきしていましたが、そこそうくるの!?とちょいちょいなるので飽きずにプレイできました。
本編や他のキャラクターのルートでの継信のイメージを裏切らない綺麗なストーリーのルートだった分、悲恋エンドの切なさも強くてやりきれなさも大きかったです。弟の悲恋エンドとある意味真逆な内容を突きつけられて、個人的には忠信ルートと並ぶ辛い終わり方でした。
ハッピーエンドは爽やかな達成感のある内容でしみじみ幸せを噛み締められるものでした。どのルートもそうですが、バッドエンドがあるからこそハッピーエンドが輝くっていうのはあるよね……
そして継信って登場する武士の中では1番騎士感強い。

 

正規ルート、4周目は平重衡
敵であり弟であり享楽的でもあり、と様々な属性を有する重衡ルートがどうなるのか楽しみにしていましたが、いざプレイしてみたらとても楽しかったです! 正規ルートの中では1番楽しんだかも。義経と重衡の関係やそれぞれ自身の変化が嬉しくてニコニコしながらプレイしていました。
「兄弟」が好きな方には刺さりそうなルートです。本編や他ルートでも強大な存在だった知盛と、その弟である重衡はどうなってしまうのか、が1番の見どころでしょうか。ハッピーエンドが本当に幸せだった分、悲恋エンドのどうにもならなさにはもうため息しか出ませんでした。
所々出る、ある動物を連想させるような重衡の仕草が可愛かったです。

 

総括
甘く穏やかな後日談も、切なく激動の正規ルートもどっちも楽しかった!
本編からクオリティは変わらず新たな物語を見ることができて、本編が楽しめたなら買って損なしでは。満足度の高いFDでした。
でも1つ難点をあげるなら、正規ルートメンバーの後日談も見たくなってしまうことでしょうか……見たい。

さらに欲を言えばメインキャラクター原案の方の手による原画を見てみたかった気持ちはありますが新規スチルも安定したクオリティだったので不満は無いです。

結局何だかんだ言いつつストーリーも面白いしキャラクターもみんな好きになれました。ありがとうビルシャナ戦姫。

ビルシャナ戦姫 感想

【タイトル】ビルシャナ戦姫 ~源平飛花夢想~
【発売日 】2020年9月17日
【メーカー】オトメイト
【シナリオ】伊東愛 他4名
【メインキャラクター原案】羽田浩二

 

【個人的評価】83/100点
【総プレイ時間】約22時間
【攻略おすすめ順】平教経→弁慶→春玄→源頼朝平知盛(公式)

 

喧嘩番長乙女」「百花百狼」を手がけた伊東愛さんのディレクション・シナリオ作品で、しかもシナリオ評価高めということで購入を決めました。
源平モノは大まかにしか知らず、義経弁慶の主従と平知盛の最期くらいしか興味を持っていなかったので期待と不安半々でプレイ開始。
公式攻略おすすめ順があるのでその通りに攻略しました。

 

機能面は、次の選択肢や未読部分までまでジャンプする機能はありますが章はまたげず、スキップは最速にしても遅かったのが残念でした。
動作も普通に動作する部分と、回想や戦闘場面などは少し重い部分ありましたがプレイに支障は無かったです。
既読未読が入り混じる場面もそこそこあったので、既読マークや既読テキストの色変えなどがあると助かるなとも感じました。

 

以下各ルート感想。結構長めです。
※致命的なネタバレは避けていますが完全にしていないわけではないのでご注意下さい。

 

 

 

 

 

初回は平教経。
共通ルートはテンポ早めだなと感じていたら、すぐ教経ルートに入りました。
このルートの見どころは「義経と教経の関係性の変化」「お互いの立場の違い」「それぞれの人としての成長」だったかなと思います。
とにかく教経がまっすぐな武人なので攻略対象へのストレスなくプレイできました。最初は猪武者か? という印象でしたが、様々なことを経て成長した後もそのまっすぐさを持っていたことはとても好印象でした。
義経の武人のしての甘さは最初気になりましたが乙女ゲーの主人公なので仕方ないかなと割り切れる程度でした。
そしてその甘さもちゃんと最後まで貫き通し、立派な信念になっていたのがストーリーとしても筋が通っていて、それが特にストレスなくプレイできた要因かなと。
主人公も攻略対象もどんどん人を斬るし戦ならではの非情な場面もあり、ストーリーもシリアスなので安易にイチャつかなかったのも見ていて安心しました。敵近くにおるぞ!という場面でイチャイチャされるとツッコミ入れたくなってしまうので……
初回に相応しく、痛みも伴いつつハッピーすぎないハッピーエンド。
悲恋エンドはこれだよこれ!と叫ばずにはいられない哀切さがあって最高でした。敵同士そうなる確率の方が高いし、平家である教経に「波の下で~」と言われると泣けてしまう。
バッドエンドも「敵同士だから簡単には結ばれないよ!^^」と言わんばかりの内容で、そこが徹底していたのは好感度高い。
ツッコミを入れずに進められるストーリーで予想外に楽しかったです。伊東愛さんを信じて良かった。
ただラストの果物を食べるSEがいかつくて笑ってしまった。
調べたら「平家物語」では義経のライバルポジなんですね!しかも強かったらしく、生存説もあるみたいでニコニコしました。

 

2周目は弁慶。
初回割と影が薄かったよなと思ったら、共通ルートが共通ルート内で更に分岐するんですね!? これキャラごとに差分あるなら結構な量だな!?
このルートの見どころは「主従の絆」「家族を知らぬ者同士のシンパシー」だったかなと思います。
そして教経ルートでは触れられなかった義経の秘密についても触れる内容でした。正直ファンタジーな内容に面食らってしまった……義経が女性だったのもファンタジーですがそれは乙女ゲームなので割り切れる。
更に弁慶ルートなのに弁慶が不憫。NTR未遂などあって、あるキャラクターの存在感がかなり強いので弁慶の存在感結構食われてるなと。
この作品プレイ前から義経弁慶主従のことは曖昧な知識でも好きだったので、義経が良き主であり弁慶がその義経を支える忠臣として描かれていたのは嬉しかったです。
立ち往生エピソードも部分的に回収してくれたのにもスタッフの心意気は感じる……んだけど、教経ルートが敵同士なのに惹かれあってしまう関係を描ききったのに比べると、今作独自の要素が強く出ていた分主従の関係を描くスペースは自ずと狭まってしまうと言うか。
弁慶はとても良い奴なので義経と2人で幸せになってほしいと本当に思った分、本筋やバッドエンドでのあるキャラクターによる義経NTR(未遂)展開に弁慶のことが心底不憫でならないです……しかも弁慶はある意味蚊帳の外なのが更につらい。


サブキャラこそ攻略したくなるタイプなのでサクッとできる短さの忠信エンドありがたいし丁度良かったです。

 

3周目は春玄。
このルートの見どころは「幼馴染から変化する関係」「愛の深さゆえの危うさ」「ある人物の真実」だったと思います。
史実寄りな内容に加えて、今までとは違う大きな仕掛けが動くルートで新鮮に楽しめました。今思えばキャラクタービジュアルにヒントがあったな~と膝を打ちました。やられた。
春玄は義経と1番距離が近いキャラクターで恋愛に発展するのは特に容易であろうと想像できる存在だった分、予想外の大きな仕掛けとそれにまつわる怒涛の展開に引きつけられました。その上で史実にそった部分もあり、どう転ぶのか分からないシナリオがすごく楽しかったです!
ツッコミどころが全くないわけではないんだけど、個人的にはスルーしそうになる範囲でした。
しかも義経に関する伝説でもかなり眉唾ネタっぽいものを連想させる展開もあり笑ったし軽度ですがヤンデレまであって盛りだくさんすぎる。
教経ルートも楽しかったですがこのルートも別ベクトルの楽しさがありました。流石にこのルートのネタバレはできないので語れることは少ないですが、重要かつ面白いおすすめなストーリーでした。


継信エンド、どちらかと言えば忠信派でしたが継信の見た目に違わない内容で兄弟どちらも好きになりました。

 

4周目は源頼朝
このルートの見どころは「頼朝の在り方の理由」「頼朝と義経の選んだ道」「自己犠牲」だったかなと思います。
今まで頼朝は言葉も表情の変化もかなり少なく、どんな人物かをつかみかねていました。しかし何故頼朝がその在り方をするようになったかを知ると納得しかありませんでした。あとめっちゃクーデレだった。クールキャラはギャップが肝要なので、攻略推奨順も含め満をじしてという感じ。
義経が主人公の物語で頼朝を外すことはできないもんな。攻略順を気にしない人でも、かなりガチで春玄の後に攻略することをおすすめしたいです。
ストーリーが進むにつれて変わってくる義経と頼朝間の感情の矢印の向きや大きさに「義経がんばれー!」とすっかり応援に回っていました。義経がひたすらに健気で応援せずにいられない。なんだかんだ今までで1番恋愛してたルートな気がします。頼朝から義経を取らないでやってくれ……
他ルートでクローズアップされた要素が合わさって、そこから更に一歩踏み込む内容でした。春玄ルートに続いてキャラクタービジュアルにあらかじめヒントが提示されているルートでもありました。2回目もやられた。


高綱エンドはバッドエンドも含め頼朝エンド全回収した後だと「頼朝を放っておいていいのか義経!?」という気分になってしまっていたたまれない気持ちに。内容は爽やかなものでした。

 

ラスト、5周目は平知盛
このルートの見どころは「平家の真実」「知盛の在り方の理由」「源平の行末」だったかなと思います。
今まで割と恋敵(?)的な役回りが多かった分このキャラクターを好きになれるのかが、正直かなり不安でした。
しかし各ルートで余裕綽々の暗黒微笑を振り撒いていたのと比べると、自分のルートではちゃんと人間らしい部分もあり「苦手かも」という印象から「そこそこ好き」にはクラスチェンジしました。義経が男前だったな。
内容は、史実に近い部分もある春玄・頼朝ルートと比べると色々な意味でファンタジー要素が強かったです。でもそのファンタジー要素が存在する理由が判明したりと、実質グランドルートと言ってもいい内容で今までの謎や伏線が回収されるものでした。なのでハッピーエンドは爽快感、開放感がかなりありました。あのキャラクターがああなるとはなぁ~
その反面悲恋エンドやバッドエンドは源氏と平家の中でも特にこの2人が結ばれることの難しさを感じるものばかりで、ハッピーエンドはギリギリでやっとつかんだものなんだなぁ~と思うと義経と知盛の2人にも幸せになってもらいたくなります。


重衡エンドはどうなったら義経に気持ちが向くのかがかなり謎でしたが、兄だけでなく弟の気合い入った場面を見られて思わずにっこり。兄弟人気が高いのも納得です。

 

 

総括
「源平モノ」を乙女ゲームとして独自の設定を入れ込みつつ分かりやすく再構築した設定とストーリーは一見の価値あり。
システム面は前述の通り少し気になる部分はありましたが、私がスキップの速さが速いほどハイになるオタクなのであの速さで十分な方もいるかと。
気になるのならばやってみて損はない出来ではないでしょうか。クリエイター買いして正解でした。
戦乱の世を生きるキャラクターたちの生き様を心ゆくまで楽しませてもらいました。敵味方どのキャラクターも人間味があり好きです。
プレイ時間長めと聞いてなかなかプレイ出来ずに積んでいましたが、こんなに面白かったとは。
メインキャラクター立ち絵の表情差分の繊細な表現は昨今の乙女ゲームでも白眉ではないでしょうか。テキストウィンドウの義経の顔グラを見ているだけで楽しかったです。

 

特に好きなキャラは

  1. 頼朝
  2. 教経
  3. 春玄・佐藤兄弟

でしたが、好きなシナリオのルートは

  1. 教経ルート
  2. 頼朝ルート
  3. 知盛ルート

だったかなーとかなり悩むところです。どのルートも見どころがありました。

 

普段乙女ゲームをやってもキャラ萌えしたりはほぼしないのに今作では頼朝の話もっと見たい……となり気付いたらFDとVFBを注文していました。恐ろしや頼朝。
「百花百狼」はシナリオがヤバい具合にぶっ刺さっていまだに抜けてませんが、今作はキャラクターが刺さりました。キャラ全員好きになれるゲームは良いゲーム。

冥契のルペルカリア 感想

ツイッターfusetterを使って投稿していた「冥契のルペルカリア」の感想メモです。

シナリオがいいらしい、だが人を選ぶと聞いて思い切って買ってみた作品ですがでしたがものの見事に落ちました。

 

ツイッターでの叫び

 

 

作品を自分なりに端的に表した呟き

 

 

感想は以下クリアした時系列順にメモしてあります。

致命的なネタバレは出来るだけ避けていますが隠しきれないものもあるので読むのはクリア済み推奨。結構長いです。

※他作品への言及があります。

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マガツバライ 感想

ツイッターfusetterを使って投稿していた「マガツバライ」の感想メモです。

予約して買って半年ほど寝かせていたのですがいざプレイしたらどハマりしました。

草壁玄之丞というヤバい男性キャラがいる。推しは西環先生、玄之丞、一也です。

 

感想は以下クリアした時系列順にメモしてあります。

致命的なネタバレは出来るだけ避けていますが隠しきれないものもあるので読むのはクリア済み推奨。結構長いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マガツバライ感想

亜麻祢ルートクリア。

大まかな感想、Fate/sn間桐桜好きな人は石動亜麻祢好きだろ?って感じ。私は好きです。あくまで大まかな方向性だけど。闇の大きさ・方向性は違います。

 

亜麻祢の、ドロドロの情念でいっぱいの中身を必死に理知的な外殻で覆ってる所良いですね。クソデカ重闇感情最高。

自分が裏切られた(と思っている)母親と同じことを自らも考えてしまっていて、そんな自分がおかしいと思っているから普通の人を装うけど、強くつつかれたらドカンと中身がマグマみたいに溢れ出る、まさしく災害みたいな所も愛しい。

他人は巻き込んでこそよ。玄之丞もっとボロボロになる所も見たかったな!イケメンのボロボロ見たいよそりゃ!!

 

もしフルプライスだったらヤンデレ悪化して隼人と心中バッドエンドもあったのかなーとか考えるとすごく見たくなります。

マガツバライ、キャラはいいって言われてたけどマジで良い。

文武両道完璧超人義姉が実は自己中心的極端思考闇を必死に隠してたのに弟と両思いになったばかりに中身ぶちまけちゃって拒絶されるー!って恐怖しまくるという石動亜麻祢というキャラ美味しい……まさかのキャラがヤンデレで嬉しい誤算。

 

ラストはサクッとプロポーズ(?)で闇は光に浄化されました、な終わり方でしたが、もっと己の闇の発露に怯える亜麻祢や闇堕ち亜麻祢を見ていたかったなぁ。救済あるのは前提で。

 

翼ルートとサブ2つクリア。

しかし翼これ、TS詐欺では?結局翼は斑鳩翼でも斑鳩皐でもなかったわけだし

 

バトルも全体的に不完全燃焼感が否めなかったり、翼は可愛かったものの少しもやっとしたものが残ってしまうルートだったような。

亜麻祢ルートもですが、バトル描写が今までのlight作品と比べて少ない&短いのでかなり物足りなさはありますね。

ミドルプラスだし仕方ないとは思いますが残念。

 

そして更にもやってしまったのは羅睺の某曼荼羅の名前下ネタじゃん……という部分。

キャラ的に属性過積載なのに更に下ネタまで入れたら食べ合わせ悪くて気持ち悪くなっちゃうよと言うか……

 

それは置いておいて、サブルートは本当にサブだったのも残念でした。

彌瑞璃はまぁこんな感じになるだろうなぁという流れでしたが、西環先生結構好きなので過去の傷を知れたのは良かったもののあまりにもさらっと終わってしまって残念すぎる……地獄狼のあたりももっと詳しく知りたかった。

 

しおんルートクリアしてコンプ!

だがコールレインを安売りするんじゃない(コールレイン厄介オタク)

それは置いといてドドドドハッピーエンドでしたね。めちゃくちゃ光だったしキャッチコピーに嘘なし。

 

「他者」が「他社」になってる誤字あり。地味に気になるシーンだった……

 

同性同士の性的関係や恋愛に生理的嫌悪感をあらわにしたりタブー視するような部分はやっぱり無くした方が良かったかなと思います。

ギャルゲー(美少女ゲーム)のコミュニティだとその辺りあまり気にされないかと思うけど。

 

しおんルート、隼人としおんがメインだけどキャラみんなに出番があって活躍して、そして救済もされて問答無用に眩しいルートでした。

一也が裏主役だったのかな。このルートだけでもかなり成長していてこの先幸多からんことを祈るお前が幸せにならなきゃ嘘だぜ

しおんと並んでいるシーンは何だか姉弟のようで微笑ましかったです。

 

ディランとこのキャラが噛み合うのかよ!?という驚きもあり、オリガが結構なおもしれー女だったり鎮魂聖唱局実は色物なのでは。好きだ。

でもディランは仮面取らないで欲しかったかも。取った方が光の物語なんだけど、想像の余地があった方が後々楽しいので

 

西環先生の滅式はもう明らかにアレやん!!!!とテンションギャンっと上がりました。やる時はやって超強いダウナーダメ大人キャラ大好き。

そして灰厭の最期に分からない単語があった人は「シルヴァリオヴェンデッタ」をやってから「シルヴァリオトリニティ」をやろうな(そういう人はあまりいない気がする)

「灰厭」という名前シルヴァリオシリーズをやってるなら(あそこと繋がるな)とピンとくる名前だったけどずっと気付かなかったわ。Vitaでトリニティやったのいつだっけと思って調べたら2019年だったので記憶が曖昧でも仕方ない(健忘)

 

羅睺も見た目の通り派手でシルヴァリオシリーズを彷彿とさせる言葉いっぱいな最期でしたね。

しおんも理由は分からないものの帰ってくるし、明るくカラッとした爽やかな物語でしたーーーーと〆たいところなんだけど!!

みんな活躍した割に、全部のルートで結構働いてるけど全体として見ると印象薄くなっちゃってる出番の器用貧乏みたいな状態になってる草壁玄之丞が勿体なさすぎる!!!!

くたびれた頼れる年上ポジイケメンなのに勿体ねぇ河童討伐の詳細でいいから玄之丞活躍するDLC下さい。ついでに鎮魂聖唱局の活躍ももっと見たい。

 

総プレイ時間は15時間ほどでした。

ミドルプライスでテンポ良く進むのでダレたりはなかったもののフルプライス、総プレイ時間20時間くらいで出して欲しかったかなぁ〜でも悩ましいですね。サクサク進むのも良いところなので。

PC版は未プレイなので追加シナリオがどんなものかは分かりませんが、FDなり続編なりあったら嬉しいなと思える作品でした。

通常版買ったけど限定版買い直そうかな

 

追記)買い直しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下BLの話です。

 

翼ルートラストの隼人と一也の戦いを見てまず思ったのが、かなり隼一なんだけど一也の掘り下げが足りなくて萌えるのには足りないということでした。

正しさ優しさを知らずに育った一也が隼人に愛を分からせられるやつじゃん。

そのCPに萌えてないし行けないけど左右やジャンルは認識できるので凪いだ心で熱血真面目攻め、チンピラ受けだーと思ってました。

一也もだけど玄之丞も掘り下げ足りなくて現状どうにもすることができないキャラだな……もったいない。

 

しおんルート、しおんが仙魔の町で一也連れ回してるシーンで、一也が地の文で「端正な顔」言われてて笑ってしまいました。

BLだったらふとした瞬間に隼人から「お前綺麗な顔してるな」って言われるやつじゃん。どこで見たかは忘れたが1億回くらい見た気がする。

翼ルートでの分からせからの綺麗な流れ(???)

隼一、しおんルートをやると合格点出せるCPなんだけど萌えないんだよななんでだろ。

一也は好きなキャラだけど「これだ!」という相手がいないし、玄之丞も好きだけどやっぱりピンとくる相手がいないし(普通に考えれば羅睺だけど食指が動かない)、隼人にはしおんたちがいるし相手がとにかくいねぇ

そもそもlight作品でBLしたこと無かった。公式が最大手過ぎてゲーム内で描かれてることで満足してきたので自分からCPを見出すこと自体少なかったな。

これまで通りこの作品でも自らBLしには行かないことにしようと思います。少し残念な気がしないこともない気もする。

 

オススメのlight男同士のクソデカ感情は「Vermilion -Bind of Blood-」のアンヌルートです🌹

 

Nightshade/百花百狼 感想

ツイッターfusetterを使って投稿していた「Nightshade/百花百狼」の感想メモです。バトルものギャルゲー大好きな人間で殺伐とした展開を喜ぶので、そういったものを受け付けない方は閲覧非推奨。

 

「百花百狼」陰陽座の「甲賀忍法帖」を聞いて気持ちを高めてからプレイしたのですが、コンプ後一気に忍者ブーム到来してその後、小説「甲賀忍法帖」漫画・アニメ「バジリスク」を一気に履修しました。

そして見えてきた「甲賀忍法帖」と「百花百狼」の共通点……

気付いた瞬間「百花百狼」の「甲賀忍法帖」オマージュっぷりに感服しました。PS Vita版に付いていた「戦国忍法帖」というサブタイトルは偽りじゃ無かった。

スタッフの熱い心意気が最高な作品です。

 

 

感想は以下クリアした時系列順にメモしてあります。

致命的なネタバレは出来るだけ避けていますが隠しきれないものもあるので読むのはクリア済み推奨。結構長いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

百花百狼感想

ハードな内容でプレイ時間も短くさくっとプレイ出来ると聞いていた「百花百狼」Switch版、とても楽しめたので感想書き留めておきます。

1周目は黒雪。瞳術が出てくるところはまさに「忍法帖」という感じで、敵の忍たちのケレン味あるデザインもありバトルが楽しいルートでした。
瞳術といえば山田風太郎の「甲賀忍法帖」の主人公が使うらしいやつ…(未読)
身も心も蝕まれる術を体得させられ記憶すらおぼつかなくなる、道具としての忍の哀切が描かれていたなーと。
黒雪がヤンデレっぽいのも闇感あって良いですね。

2周目は蝶治郎。味方だった甲賀の里の者たちに主人公が追われることになるまではそういう展開もあるだろうな、という認識でしたがまさか乙女ゲームで攻略対象含むネームド立ち絵ありキャラが一気に殺し合って死ぬとは思わず、1番年下のまだあどけないキャラクターまで無惨に死ぬので忍者ものだー!とめちゃめちゃテンション上がりました
愛し合う2人が殺し合わねばならないのもどう着地させるのかとワクワクした…
バッドエンドの心中でもあり切なさに溢れたルートでした。
バッドエンドラストで本気で殺し合った末ほぼ相打ちになり、力尽き崩れ落ちる蝶治郎を背後に槐が秀吉の首をかき切って絶命する終わり方だったら自分にとっては最高だったな、などと想像が止まらなくなる大好きなルートになりました。
このルートは正に自分が求めていた、権力者の思いつき1つで風に舞う木の葉のように翻弄され命を落としていく存在としての忍が描かれていて、それだけでも満足度が高かったです。
クリア後アマゾンで軽くレビュー見たら蝶治郎ルート合わなかった方多かったけど、やっぱり仲間が死にまくるのとあのハッピーエンドは賛否分かれる部分だろうな…
道中で満足しきってしまったのとバッドエンドが好みだったのでハッピーエンドの唐突さもなんだか許せてしまった…バッドエンドのトゥルーエンド感がすごい。
元は伊賀の蝶治郎と、伊賀と甲賀の血を継いでいるとはいえ甲賀の郷で育った槐が結ばれるには死あるのみだったのかなと考えると、個人的にはとても腑に落ちます。

3周目は五右衛門。エンディングの後味が良いらしく、最後に攻略した方が良いとは聞いていましたがなんとなく中盤に。
五右衛門が実は…というギミックがあったり、しかしちゃんと義賊らしさを持たせたハッピーエンドの晴れやかな終わり方は確かに他に無かった爽やかで憂いのない後味でした。
遊び人とうぶな娘のカップリングもベタですが王道で、五右衛門が不殺を貫く理由もちゃんとありエンタメなルートだったなと。
その分バッドエンドでその不殺を破る場面の悲壮さが際立つところなど手堅くまとまっていて人気が出るのも納得。

4周目は半蔵。攻略対象の中で1番The 忍な半蔵がどう主人公と恋愛するのか全く想像がつきませんでしたがじわーっと槐が心を開いていって。
まさか乙女ゲームの主人公が敵とはいえ人を殺すとは思わなかったのでかなりびっくりしました。攻略対象が死んだ時よりびっくりしたかも…製作陣の意気込みを見た気がします。
そしてお互い好きだけど半蔵はその気持ちを認めようとはせず…からの戦闘の中でついこぼれる本心の流れは王道で好きでした。
でも年齢差がかなりあるんだよな…という考えがつい頭をかすめまくりましたが一時棚上げ。この時代ならありえる年齢差だろうし…
父殺し要素もあり、槐が一皮も二皮も剥けて「おひいさま」から1人の「忍」になるルートで、主人公としてかなり成長したのは嬉しかったです。
見た目が1番好みだなーというくらいの気持ちで始めたルートでしたが、まさか半蔵が基本クールなんだけど自分の恋心を自覚すると積極的になるタイプだとは思わずそこもびっくりしました。三十路超えてる割に意外と純情なんだよな…初見からするとかなりのギャップ。

5周目は月下丸。開始前は今までどのルートでも槐に尽くしていた忠義が報われてくれ…!と願わずにはいられませんでした。
実際プレイしてみると、槐が追われるようになる前後の流れはこのルートが1番シンプルで分かりやすかったかなと思います。
そしてハッピーエンドをクリアした時は「これグランドルートじゃん!!」と大喜びしてしまいました…月下丸ラストにして本当に良かった…
今までのルートのいいとこ取りと言うか、仲間との戦いあり、月下丸の忠誠心にもギミックあり、父殺しあり、タイトル回収ありなど、個人的にツボだった要素が再び違う形で盛り込まれていてテンションが上がりました。
何よりやっと月下丸の気持ちが報われて槐と結ばれたのが純粋に嬉しかったです。
他のどのキャラのルートでもいつも槐のことを第一に行動していた月下丸にやはり申し訳なさを感じていたので…
しかし霞はどのルートでも結構大変な役回りで、助演女優賞はきっとこの子だななんて思ったり。
このルートでは月下丸と黒雪の兄弟ペアの絡みが長めに見られたり、最期に甲賀を裏切る蝶治郎が見られたり、兄弟弟子トリオが揃っているところがあったり、安定の強さの半蔵に安心したり見どころも沢山で。
サブキャラ同士のカップリング好きなので、猿之助と伽羅のやりとりは好ましいながらも切なくてこの2人には幸せになって欲しいのですが、やっぱり秀吉が黒幕の蝶治郎・月下丸ルートが特に好きです。忍の命が限りなく軽い無情さがたまらない…

今までそんなに数多く乙女ゲームをプレイしてきたわけではないのですが、長らく攻略対象が人を殺さないことが多いことに納得できずにいたので、この作品で攻略対象どころか主人公まで人を手にかける思い切った表現をしてくれたことには感謝しかありません。
今までもモヤモヤが消化されて、乙女ゲームでもこういう表現アリなんだ!ととてもスッキリしました。
バトルの描写がテキストでわりと細かくあるのもかなり嬉しかった。
何気なく買ってしばらく積んでいた作品でしたが久々に心躍るゲームをプレイできて本当に楽しかったです。
好みが分かれる内容だと思いますが、個人的には100点満点中500点でした(加点方式)
ありがとう「百花百狼」…Vita版買おうかなとすら思っている…

黄昏のシンセミア 感想

ツイッターでfusetterを使って投稿していた「黄昏のシンセミアportable」の感想メモです。

シンセミアはテキストのノリもそんなに自分には合わず、大好きだ!というキャラもいなかったのですが、世界観、設定、ストーリー、主題歌どれもハイクオリティでそのクオリティに引きずり倒されたような作品でした。

あっぷりけカムバック…

 

感想は以下クリアした時系列順にメモしてあります。

致命的なネタバレは出来るだけ避けていますが隠しきれないものもあるので読むのはクリア済み推奨。結構長いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黄昏のシンセミア感想メモ

1月9日

4日からプレイ開始して翔子ルートクリア……ノーマルエンドはノーマルだしな、と思っていたらトゥルーもそうきたかーーーなるほどそういう感じのゲームかーーーーこの容赦のなさ嫌いじゃない。

トゥルーエンド前で主人公が自分の命をかけて翔子ちゃんに力の使い方を教えようとする場面があったけど、それだと新たな呪いの上塗りにしかならないしあの終わり方で良いんだと思う。

この2人「夏のファンタジア」の歌詞そのままみたいなカップルだったな。恋をしない方が幸せだったと言うか。でもどちらのエンドもハッピーエンドではないんだけど「この流れならこうなるよね」と思えて納得できる内容だったのでモヤモヤしたりはない。シナリオライターさんの力かな。

一箇所翔子ちゃんの立ち絵が私服のはずの場面で制服になっているバグあり。

1月10日

沙智子ルートクリア。この子いい子だな……サブヒロインのルートには真相が絡まないとPC版の公式サイトで見たので、正直捨てルートなのかなと思っていたけどちゃんと良いルートで嬉しい誤算。本編の補完をちゃんとしていて、こういう所からもちゃんと作られた作品なんだなと伝わってきて嬉しい。

翔子ルートでも思ったけど、この主人公相手がかなり年下だろうが誠実に対応する所は好感持てるんだけど若干(ロリコンめ……)と思わないこともない。民俗学特化型ロリコン主人公はニッチすぎる……

孝介、思考とかは男前主人公の分類かなとは感じるけど格好良いかと言われるとそこまでではない不思議な主人公。

美里ルートクリア。先にクリアした子たちと違い大人な攻略対象なので主人公が思考を先導して、と言うより2人で進めていく恋愛だった。このルートでも付き合った直後から結婚を見据える主人公の恋愛姿勢は変わらなくて誠実と言えば誠実。言い換えると重い在り方はブレなくて安心なんだけど、二次元純愛過ぎるかなーーーーいやでもギャルゲーはファンタジーなのでまぁ。

1月14日

さくやルートクリア。

さくやエンド2からシンセミアに続いていてるのかな…このルートで謎が明かされなかったのはその布石だと思いたい。

この2人も、というかこの2人こそ「夏のファンタジア」の歌詞そのままだなぁ…でも無垢なままではいられないのよ。 二次元でも近親の恋愛は認められない派だけどこの2人は「仕方ないかな」と思う2人だった。

バッドエンドはこういう即死バッド的なのもっと頂戴!な感じだしノーマルエンドは平穏だしさくやエンドはメリバだった。やっぱりさくやエンド2が一番しっくりくるかなぁ。そして主人公のスケベ言動が目立つルートだった…マジで妹にしかセクハラしない男皆神孝介。

1月24日

銀子ルートクリア。バッドエンド2はコレコレ!って感じでニコニコしてしまった。

しかしこの作品民俗学と田舎の解像度が高い。ライターさん田舎出身なのかな。 銀子バッドエンドは銀子さんの真相に迫りきれなかったが故のバッドかな。

銀子トゥルーエンド途中でごんたが山童になるところ容赦無くて良い…翔子ちゃんに絶対明かせない真実を抱えて生きてくんだなーそうやって人は大人になっていくんだ感。

銀子トゥルーエンドルートではその後の展開に続くし。 トゥルーエンドルートでは銀子さん周辺の謎がかなり明らかになったし、銀子さんがお姉さんキャラかと思わせて無垢キャラだったりしたけど主人公は戦えず銀子さんの帰りを待つのみなのでバトル描写無いのは残念の様な仕方ないような。

ミズチは倒せたと解釈して良さそうだけどどう倒したのかとても気になる。

ラストの家族3人のCGは幸せそうだけど、いつかは銀子さんが独りになってしまうんじゃないかと思ってしまって素直に喜びきれないものがあったかな…この切なさも和伝奇ものの醍醐味だよなぁ。

1月25日

朱音ルートクリア。人気投票上位だったのでどんな話なのかなと思ったらなるほどなぁ。清楚純朴で情が深い上にあのビジュアルでは人気も出るなという感じ。めちゃめちゃ初心な恋愛してたな…しかしシナリオ他のサブヒロインと比べても短かったような。 そして何故主人公が民俗学サークルに入ったのかの説明がやっと見られて納得。

1月28日

いろはルートクリア。今までのルートで親友キャラポジだったいろはとどんな恋愛になるのか想像つかなかったけど、いろはの抱えている物が予想外に重くて孝介支えてやってくれ…となった。しかし田舎の人間関係の重さがリアルでプレイしていて気が滅入る場面も多いルートだったな…

そして銀子さんルートの後にやることで銀子さんの言動が分かりやすくなるなぁ。

さくやに孝介が「お兄ちゃん」と呼ばれる場面があってニコニコしてしまったな。「兄さん」呼びキャラの「お兄ちゃん」呼び新鮮でとても良い。

いろはノーマルエンドはまぁそうなるわな、という順当妥当な着地点だけど不完全燃焼感はとても強かった。まさか人型のやつが出るとは… いろはトゥルーエンドはまさか人間関係の重さがここでかかってくるとは…それも人間関係の重さだけど血縁の生死は重の中の激重だぞ。いい感じの終わり方だったけど、いろはは手帳の存在を知ったら全部読ませろと言わない?大丈夫?となった。

1月29日

フラグメント「???」を2つ残して読み終わり!各ルートの補完程度かな、と思っていたらまさか天女のことがここまで深く語られて色んな謎が解けるとは…翔子ちゃんと赤い石の謎が明らかになる場面からの天女の「帰りたい」という願いには胸に迫るものがあった…「夏のファンタジア」が各ヒロインとのルートに当てはまるだけでなく物語の始まり自体がそうだったのは作りが上手いとしか言えない。 「皆神」にもちゃんと理由があったのは嬉しかったなぁそういう隙のなさ好き。

そして2度目のさくやエンド2からのセカンドオープニングムービーにはテンション上がった…!セカンドオープニングムービーがあるゲーム大好き!!!!!!!!!! タイトルロゴ入りのアイキャッチが入るのもグランドルート入ったんだなという感じがしてテンション上がる。

1月30日

シンセミアルートクリア!!!!!フラグメントもうまったぞ!!!!!!

銀子さんからの電話の後の危機的な場面でのごんた登場泣いた……ごんた無事大人になってて嬉しいけど無理しないでくれ…もう山童になった姿は見たくないんだ… シンセミアルート、ちょうど良い長さで怒涛の展開ながら孝介を好きなさくやの気持ちは天女のものだった…!?と揺さぶりをかけることでそれを乗り越えた2人の絆の強さがうかがえるとこまで盛り込んでいてもう満足です…羽衣を天に返す孝介格好良かったな! 近親カップルは祝福できない派だったけどこの2人は祝福したくなってしまう。

いろはが少し影が薄いかと思ったけど最後の神楽の場面とても良くてメインヒロイン4人全員MVPだった。

和伝奇に見せかけたSFなのは好みが分かれる所かなと思うけど、謎をきちんと回収した所はとても好感が持てるし、派手すぎず作品に合ったキャラクターデザインに場を盛り上げる音楽と完成度の高さはプレイ前から聞いていたものの納得の出来だった。 あっぷりけさん復活しないかな…良いものをプレイさせてもらってありがとうございました。